日本シベリウス協会の北原と申します。
日本シベリウス協会が(財)墨田区文化振興財団(すみだトリフォニーホール)との共催で行う イベント「シベリウス・フェスティバル in Japan」について記します。
このイベントは2月11日から13日までの3日間にわたる大イベントで、フィンランドの大作曲家シベリウスの全容に 「コンサート」「レクチャー」「公開セミナー」の3つのアプローチで迫ります。
音楽監督は当協会の会長でもあり、いま日本で最も人気のあるピアニストの一人である 舘野泉。2年前に脳溢血で倒れ右半身麻痺に陥りながらも昨年「左手のピアニスト」として奇跡的 な復活を遂げ、精力的な演奏活動・執筆活動を展開している様はテレビ等メディアでも頻繁に紹介されています。 この3日間では、1日目「ピアノ・セミナー」でシベリウスのピアノ曲演奏についてレクチャーするほか、 3日目「舘野泉プロデュース・コンサート」も行い、菅野浩和氏、吉松隆氏の両作曲家による左手のための新作 「ソナタ・ノルディカ」「タピオラ幻景」の日本初演も行われます。
作曲家・吉松隆氏はシベリウス協会の理事でもあり、シベリウスに影響されて作曲を志しました。 この3日間で、吉松氏はシベリウスに関するレクチャーを担当し、シベリウスの交響世界を解き明かします。 そこでは吉松氏自身の作曲家としての考え方が吐露されるであろうことも興味の一つです。 吉松隆氏が日本を代表するクラシック音楽の作曲家と認められ、英レコード会社シャンドスChandos から作曲した全ての交響曲を録音・CDリリースするという快挙を成し遂げた吉松氏の秘密に 触れることができる貴重な機会です。
日本におけるシベリウス紹介の第一人者である作曲家・菅野浩和氏による2日目のレクチャーと 同じく2日目の声楽コンサートは、シベリウスとスウェーデンの関係に迫る、他の音楽書などには 全く触れられていない、シベリウスの根底に深く迫る内容です。シベリウスはフィンランドの作曲家ですが、 彼はフィンランドがスウェーデンから独立を果たす以前にスウェーデン語を話す家系に生まれ、 その歴史的背景の複雑さがシベリウスに与えた影響に迫ります。シベリウスの歌曲や合唱曲に関する 豊富な資料に基くレクチャーとコンサートは、過去に全く例のない、このイベントの特徴的な1日を形成します。
日本を代表する指揮者で大きな功績を残した(故)渡邉暁雄氏が1984年に創立して以来、20年にわたって 日本におけるシベリウスの音楽の振興に貢献してきた協会に対して、駐日フィンランド大使も1日目に会場を訪れ、 祝辞を述べられることになっていますが、この1日目は、上記の吉松隆氏のレクチャーの他にも、 シベリウスの弦楽作品のコンサートがあります。指揮は新田ユリ氏。2003年のベスト・コンサートにも選ばれた フィンランドのオスモ・ヴァンスカ/ラハティ交響楽団のもとで文科省芸術家在外研究員として研鑽を積み、 世界でもほんの一握りの人間にしか許されていないシベリウスの自筆譜などに当たってシベリウスの音楽の研究を行い、 現在日本で、日本期待の女流指揮者の一人であり、北欧音楽のスペシャリストとして精力的な活動を展開しています。 シベリウス国際コンクール3位の佐藤まどか氏のヴァイオリンとともに、シベリウスの主要な弦楽作品を披露します。
以上のような、他に例を見ないような内容とスタッフを一同に会して行われる、3日間にも及ぶ大イベントです。 イベントの詳細は協会HP http://www.sib-jp.org/ や、「音楽の友」その他多くの音楽関係雑誌にも 記事や詳細が掲載されています。
この会場では協会の20周年記念誌も発売開始されます。 協会が会報やイベントを通して今まで発信してきたシベリウスに関する膨大な情報が得られるだけでなく、 演奏、録音など、あらゆる側面から見た日本におけるシベリウス受容の過去と現在、 そして最新のシベリウス研究にも言及しています。日本においてシベリウスを知るための必携の保存版です。 過去20年間に発行された全機関誌収録CD-ROM付で1,700円。
なお、3日目につきましては、協会HPでもアナウンスしていますが、好評につきチケット前売りを終了しております。 1日目と2日目はまだ残席があります。
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