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今月開催された2008年タンペレ映画祭で、フィンランドのパペットアニメーション作品が、国内コンペティションのベスト・アニメーション賞を受賞した。
受賞作品はKatariina Lillqvist監督の「URALIN PERHONEN(THE BUTTERFLY FROM URAL)」。
「URALIN PERHONEN」は、第二次世界大戦中、フィンランド軍最高司令官で、のちに大統領(1944〜1946年)となったCarl Gustaf Emil Mannerheim(カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム)を主人公とした物語。コルセットを着た同性愛者で、召使いとして、自身の愛人として仕えさせるためにキルギスから若者を連れてくるという、実在した人物を描写した作品となっている。
「URALIN PERHONEN」は、労働者階級の人が多く住むタンペレのPispalaに古くから伝わるバラードを元に作られたものなのだが、この地域に住む人はマンネルヘイムに共感しない、彼を良く思っていない人が多い。というのも、マンネルヘイムは1918年に勃発した右派白衛軍と左派赤衛軍によるフィンランド内戦で、小作農やPispalaに多い労働者達で組織された赤衛軍と敵対関係にあった白衛軍を指揮した人物だからという理由があるようだ。
のちに“タンペレの戦い”と呼ばれる戦争は、スカンジナビア史上でも最大の戦いだったといわれている。
実は「URALIN PERHONEN」、フィンランドではすでに大きく取り上げられており、監督のもとに抗議文が送られてくるほどの物議を醸した作品。マンネルヘイムがいまだ国の象徴のような形で描かれているというのが、一部のフィンランド人の間で問題視されているという。
タンペレ映画祭には国際コンペティションもあり、今回グランプリを受賞したのは、カナダのアニメーション映画「Madame Tutli-Putli 」。ベスト・アニメーション賞とともに、視聴者賞も受賞した。
監督はChris LavisとMaciek Szczerbowskiの二人。現実と空想の世界のはざまを、空を舞いながら行き来する女性の旅を描いたファンタスティックな作品となっている。
国際コンペティションは45ヶ国から計74の作品が参加。また、国内コンペティションとして紹介されたのは39作品だった。
2008年タンペレ映画祭のHPはこちら!
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